トロンボーンなんちゃってジャズマンのジャズ日記 > ジャズに使われる楽器 > トロンボーントロンボーンとは?トロンボーンは中型の金管楽器。2つの長いU字型の管を繋ぎ合わせた形状を持ち 通常、その一部(スライド)を伸縮させて音程の高低を生み出す。 一般的な調性は変ロ調(B♭)である。 クラシック音楽やジャズをはじめ、多くの分野で使用される。 略称は「Tb」,「Trb」,「Tbn」,「Pos」などが見られるが、 「Tb」だとチューバ(Tuba)の略記と、「Trb」だと“Tromba”の略記と混同されうるため 特にクラシック音楽の分野では「Tbn」または「Pos」の略記が推奨される。 ジャズの場合、トロンボーンを「Tb」,「Trb」、チューバを「Tu」、「Tuba」と表記されることが多い。 口語ではボントロ、ボーンと略される事が多い。 特にジャズ界では、主にボントロと略され ボーンと略すのはクラシック・吹奏楽界に多い。 トロンボーンの種類ジャズにおいて使用されるトロンボーンは、下記の3種類が主である。テナー・トロンボーンは、ジャズではもっとも使用頻度が高いトロンボーン。 ビッグバンドの1番・2番・3番(のほとんど)のパートを受け持つ。 また、小編成のバンド(コンボ)でも、ほとんどはテナー・トロンボーンである。 音域的には、男性の声と最も近いといわれ、人によってはチェロのような音色を 目指すプレイヤーもいる。 スライドの移動と、唇の振動によって音程を変えるが、7番ポジションに手が 届きづらいため、テナー・バス・トロンボーンに持ち替える人も少なくはない。 (7番ポジション=スライドをいちばん遠くまで延ばした状態で、シの音(とその倍音)が出る) 一般的に、ジャズでは細管、クラシックや吹奏楽では太管が 好まれると言う。 ビッグバンドの3番と4番の一部に使用されるもの。 F管アタッチメント付テナー・トロンボーンとも言う。 3番は主にテナー・トロンボーンが、4番はバス・トロンボーン(後述)が 主に受け持つので、ジャズのビッグバンドでは、ほとんど出番がないのも事実。 バルブを使用する事により、テナー・トロンボーンが出せる最低音(E)の 長3度下のCまで音域が広がるため、日本国内では、テナー・バス・トロンボーンと いう呼称が広く普及している。 このためか、F管アタッチメントが付いていないテナー・トロンボーンよりも、 ボアやベルが大きい楽器が多い。 あまり低音域を用いないジャズやポップミュージック奏者は、テナーで済ませてしまう場合が多い。 (そもそもこうした分野で用いられる管径の細いタイプのトロンボーンでは、テナー・バス・トロンボーンはほとんど製造されていない) 逆に管弦楽や吹奏楽、ブラスバンドでは圧倒的にテナー・バス・トロンボーンを使う奏者が多い。 クラシックでは3番と4番、ジャズ・ビッグバンドでは主に4番を受け持つ。 クラシックの場合、テナー・トロンボーンでも吹ける音域であることも多い。 楽器の特性上、テナーやテナー・バスよりも低音を出すことが容易なため (バルブを使用することにより、スライド移動がしやすい) 低音域を受け持つことが多くなる。 したがって、バス・トロンボーン奏者には、ジャズにおいて ほとんどソロはまわってこない。 また、バリトンサックスと音域が近いため、ビッグバンド・ジャズでは同じフレーズを吹くことも多い。 コンボ・ジャズでは、バリトンサックスは、メロディーを吹くこともあるが (ペッパー・アダムスやザヒブ・シハブなど) バス・トロンボーンがコンボ・ジャズに登場することはまれである。 それは、テナー・トロンボーンで事が足るからである。 また、ビッグバンド・ジャズの場合、4番トロンボーン(バス・トロンボーン)奏者が チューバに持ち替える場合もある。 それは、曲調によるところもあるが、日頃、低音部分を受け持つバス・トロンボーン奏者であるからということに よる部分も多い。 主なジャズ・トロンボーン奏者海外のプレイヤーと国内のプレイヤー、そして国内のアマチュアバンドマンを順不同で紹介いたします。 海外のジャズトロンボーン奏者J・J・ジョンソンJ・J・ジョンソンはスウィングジャズ期末期からモダン・ジャズ時代にかけて活躍した トロンボーンプレイヤー。 モダンジャズにおけるトロンボーン演奏の第一人者であり、ジャズ界で「J.J.」と言えばすなわち彼を指すほどに著名な存在である。 晩年まで音楽活動を続けたが、前立腺癌による病苦から2001年、インディアナポリスにて自殺した。 参考アルバム:ダイアルJ.J.5 ブルー・トロンボーン ザ・グレート・カイ&J.J. カーティス・フラー カーティス・フラー1957年にニューヨークへ行き彼はプレスティッジ・レコードに初リーダーアルバムを録音した。 以後ブルーノートレコードでも活躍し、特にジョン・コルトレーンのリーダー作である "【CD】ブルー・トレイン+2/ジョン・コルトレーン"は、リー・モーガンと共に3管の一人として参加し評価された。 彼自身も、ブルーノートにはリーダー作をいくつか残した。 また、アート・ブレイキーやジョー・ヘンダーソンのグループでの活動も有名である。 参考アルバム:ブルースエット ニュー・トロンボーン ボーン&バリ 日本のジャズトロンボーン奏者原田靖 1943年、長崎市に生まれ 彼の奏法は個性的で情熱的、そして特にバラードに見せる音の美しさは他の追随を許さない 奏法は独学でマスターした。 音楽も素晴らしいが語り口もひとつの聞きもので、見て聞いて楽しいステージに通いつめるファンがとても多い。 今ではテレビ、レコーディング、ライブ出演のほか全国のアマチュア・バンドに その実力と人気が知られわたり、クリニックやゲスト出演の依頼が非常に多く、 まさに全国を股にかけての多忙なスケジュールをこなしている。 参考アルバム:【送料無料選択可!】結成20周年記念ライブ / 前田憲男&ウインドブレイカーズ 谷啓 がちょーんで有名なコメディアン。 この人をトロンボーンプレイヤーであることを知らないジャズマン、ジャズ・ファンはモグリだ。 1975年ごろから、自身のバンド「谷啓とザ・スーパーマーケット」を結成し、 現在も活動中(結成時には、キーボード担当として、若き日の近田春夫も参加していた)。 また、ハナ肇が晩年に結成したバンド「ハナ肇&オーバー・ザ・レインボー」にも参加。 (ドラム:ハナ肇、トロンボーン:谷、ピアノ:宮川泰、トランペット:中川善弘、ベース:江藤勲、テナーサックス:稲垣次郎) ハナが亡くなる直前まで活動していた。 ここ数年はバラエティ番組への出演がめっきりと減ったが、90年代後半には スーツにサングラス姿で、『笑う犬の冒険』のオープニングMCを勤めた 村田陽一 ジャズ・トロンボーンプレイヤー、プロデューサー、アレンジャー、作曲家。 静岡県出身。立正大学卒。 ポップスからクラシック、ジャズまで幅広いジャンルで活動している。 「村田陽一SOLID BRASS」、「村田陽一ORCHESTRA」、「村田陽一HOOK UP」と3つのバンドを編成している。 参考アルバム:タイトネス ディケイド(リミックス、ベスト&モア) What's Bop? 中路英明 高橋達也と東京ユニオン、オルケスタ・デ・ラ・ルスを経て、角田健一ビッグバンド、熱帯JAZZ楽団、 大儀見元サルサスインゴサ、向井滋春、守屋純子、山下洋輔、松岡直也、つのだ☆ひろ、塩谷哲など、 様々なバンド、セッション、J-POPやCMのスタジオワークでも活躍中。 作、編曲家としても国内外で高く評価され、自己の活動ではラテンジャズグループ「オバタラ」をはじめ ジャズ・コンボ、ビッグバンド、ブラジル音楽、吹奏楽など多峠に渡る。 参考アルバム:中路英明オバタラ/Conquistador ビクターエンタテインメント 熱帯JAZZ楽団/IV~ラ・ルンバ 中川英二郎 父がトランペット奏者の中川喜弘、兄が作曲家・編曲家の中川幸太郎、 さらにクラリネット奏者の中川武、トロンボーン奏者の中川敦嗣を叔父に持ち、 祖父も新交響楽団(NHK交響楽団の前身)のバイオリン奏者という音楽一家に生まれる。 3歳にピアノを始めて音楽の基礎を学び、5歳の時にトロンボーンを始める。 この頃からあらゆるトロンボーン奏者のコピーを行い、 8歳の頃には既に父・喜弘のバンドの準メンバーとして 活動を始めていたという。 2008年には連続テレビ小説「瞳」のテーマ曲演奏も手がけている 参考アルバム:【CD】NHK連続テレビ小説「瞳」オリジナル・サウンドトラック/中川英二郎 E/中川英二郎[CD] 向井滋春 1949年1月21日、名古屋生まれ。水瓶座 A型。 高校入学時に吹奏楽でトロンボーンを始める。 同志社大学でビッグバンド、コンボで演奏。 1970年にヤマハLMコンテストに入賞。 '72年川崎僚バンド、大友義雄バンド、に参加しながら自己のバンドも結成。 '74年 新宿ジャズ賞受賞。 '75年SJ誌人気投票トロンボーン部門で1位に選ばれて以来現在まで圧倒的に首位を独占している。 ‘79年にニューヨークに渡り、帰国後「モーニングフライト」を結成。「オリッサ」と改変。 この間「渡辺香津美キリンバンド」「松岡直也ウイシング」にも参加。 アルシオーネ、ジョアンボスコ、等ブラジリアンとの共演。 香港、マカオジャズ祭、ベルリンジャズ祭、ドナウエッシンゲン現代音楽祭等に出演。 スティーブガット等との「Pleasure」、 アストラッドジルベルトとの 「So and So」をNYで録音。 その後エルビンジョーンズとのツアーを機に再びストレートジャズにのめり込む。 チェロを弾くことでも有名。 参考アルバム:【CD】向井滋春 meets 菊池武夫/プレイズ・スタンダード/向井滋春 【CD】Spacing Out/向井滋春クインテット 【CD】Jazz Strings/向井滋春 アマチュアトロンボーン奏者ジャズマンひろくんおいらです(爆)。 3歳から電子オルガンを、小学生時代からピアノを、中学・高校時代はチューバを吹く。 2000年にアマチュア・ジャズ・ビッグバンドである 『ナチュラル・サウンズ・オーケストラ』に入団することをきっかけに 初めてトロンボーンを持つ。 その後は、トロンボーン一筋。 当時は、吹奏楽団に毛が生えた程度の(ジャズバンドとはいいがたい)存在であった 同バンドにおいて、『ビッグバンド・ジャズ』にこだわる。 敬愛するトロンボーンプレイヤーは原田靖とカーティス・フラー。 初めて買ったジャズアルバムはフィル・ウッズ。 また、芸術・文化領域で活動する人は、プロ・アマ問わず 無条件で応援したくなるという、ちょっとカワリモノ。 趣味はコーヒー。 自家焙煎はしないが、将来、挑戦したいと思っている。 最近、愛飲している酒はIWハーパー12年 750ml さとヌー 熊本県のアマチュアトロンボーン奏者であり、アマチュアピアニスト。 片岡雄三氏にあこがれる。 参考リンク:なんちゃってピアニスト日記 またかBON 長野県のアマチュアトロンボーン奏者。 『KING 3B Silver Sonic + 3BF Yellow(1Slide) 1975』 『GETZEN 725』 『CONN 110H』など 愛器を複数本所有。 楽器改造を趣味としている。 ----- それほど改造はそれほど趣味ではありませんよ。 勝手に改造できる仲間がまわりにいるので楽器を修理や改造の練習に拠出しているだけでしてw ちなみに、私の一番頻度の高いメイン楽器は 「KING 2102SGX-Consert(Zenon 70th Aniversary Model 2B)」 でござる。(ご本人談 日記コメントに寄せて頂きました) ------ 参考リンク:ぼんとろ吹きのたわ言
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